この記事の筆者はこんな人
- 元・フリーターで空白期間は3年
- フリーターから正社員就職成功
- 本業と副業で年収1200万超え(成り上がり中 笑)
- 人材業界に10年。就活事情に精通
今回は、就職氷河期の際、25歳でニートから正社員就職に成功されたYさん(男性)の就職体験談。
今はニートで就職に苦労した経験を生かして、人材まで働いています。
この体験で面白いのは、新卒に紛れて、就活生用のリクナビを使って就活したとのこと。
一体どんな就活だったのでしょうか。いろいろと取材できた内容をお伝えしていきたいと思います。
Yさんのスペック
- 最終学歴は大卒
- 出身大学は旧帝大
- 留年経験あり
- 25歳
- 資格は簿記2級と自動車運転免許のみ
- 趣味はパチスロ
新卒に紛れて就活!高学歴Yさん25歳のニート就活体験談
まず彼が既卒になり、ニートになった理由から聞きました。
高学歴な既卒でニートになった理由
Yさんが高学歴なのにもかかわらず、就職せずにニートになった理由は、非常にシンプルでした。
「不自由なサラリーマンになりたくなかった。」
自由人体質のYさんは、とにかく縛られるのが大嫌い。
周りが就活を始めると逃げるように留学へ。そして周りの就活が落ち着いた頃に帰国。
海外の自由な感じに憧れ、サラリーマンになりたくないという気持ちがより強くなり、独立開業のために資格の勉強を開始。
そして、そのまま就活をせずに、ニートへ。
「いつか起業して楽してお金持ちになるからサラリーマンにならなくても、大丈夫。」
そんな楽観的な考えを持ってはいたものの、独立のための資格の勉強が続かない。また趣味のパチスロが楽しくてやめられない。
お金がなくなっては親にねだる。そんな毎日の繰り返しだったそうです。
就職しようと思ったきっかけ
就職しようと思ったきっかけは、ニートになって2年が経とうとしていた25歳の時。
ふと周りを見ると自分が置いていかれている気がして急に焦り出す。
慌てて起業しようとするも、何をしていいかわからず、人脈もなくスキルもない。
「やばい・・このままでは完全に負け組だ・・・このままだとお金持ちになれない・・・」
これまで自分は勝ち組だと信じていたYさんは異常な焦りを感じ始める。
そこで、ついに重い腰を上げ、2年の空白期間を後悔しながら、就活をすると決めることに。
就活のやり方がよくわからず、リクナビを使っての就職開始
ただ、就活といってもやりかたがよくわからない。
とにかく就活本やサイトを読み漁り、スーツや鞄など必要なものを揃え、見よう見まねでよくわからないまま新卒用のリクナビに登録。
説明会って何?
リクナビを使って、さぁ、面接を受けるぞ・・・・!!と意気込むものの、就活のやり方がよくわからない。
Yさんは説明会というものの存在も知らなかったそうです。
とにかく、手探りでよくわからないまま、有名企業の会社説明会複数社に参加し、手当たり次第に書類選考を受けました。
高学歴のYさんはほぼ書類選考には落ちなかったようです。
案外楽勝?
Yさんは、そうおもったそうです。
いよいよ面接が始まります。
初めての壁。グループワーク。
さぁいざ大手有名企業の面接。だんだんと緊張が増してくる。
さぁ、一次選考、なんでも聞いてくれ!!と意気込むものの・・・
あれ・・・?面接じゃないの??
そう、最初の選考はグループワークでした。
Yさん合わせて、6人の就活生と「優秀な人材はどんな人材か」ということに対してディスカッション。
若くてエネルギーのある新卒就活生は、しゃべるしゃべる。元気にしゃべる。
一方Yさんは、
「俺はこいつらより年上だ・・・グレートなアイデアを話さねば・・・」
とプレッシャーに感じ、結局様子を見続けただけで全く喋れず・・・・不合格。
次の壁は面接。
次は、超大手企業の面接。
「やっときた、グループワークは苦手だったけど、面接は大丈夫だ。」
人と話すことは不得意じゃないと考えていたYさんは自信満々に面接会場に行く。
自己紹介が済み、なんか好感触な予感。これは合格できるかも。
ところが次の質問。
『あなたが一番尊敬している人は誰ですか?』
・・・ん?自分のことなら答えられるけど、、尊敬している人なんていたかな・・・・
あ・・・やばい・・・この沈黙の時間やばいぞ・・・・。
結果答えられず、赤面。
その次の質問が、
『志望動機はなんですか?』
ん?「大手企業だから」とかじゃダメなの?
だったらないよ、特に。
やばい・・・・あぁ・・また沈黙だ・・・。
そして、不合格。
何社受けても不合格
そのまま、きっとどこか自分のことを好きになってくれる企業があるはずだと考え、リクナビで知ってる会社を手当たり次第に探し、説明会や面接を予約して、受けてみる。
しかし、20社は受けて全て不合格。
面接でもグループワークでも話せない自分に自信を失い、面接慣れするどころか、どんどん面接に苦手意識を感じていったそうです。そうして至った結論が↓
面接の準備が足りないんじゃないか・・・
普通の就活生から見れば「就活に準備をすることなんて当たり前だ」と思うかもしれませんが、一人で就活をしているYさんからすると、そんな情報にすら辿り着けなかったのです。
そこから、自己分析たるものを始めようと思ったものの、やり方がわからない。
自己分析っていつまでふりかえればいいの?
やりたいことないんだけどその場合はどうすればいいの?
自己分析ってどう面接にいかせばいいの?
自己分析だけで湯水のように疑問が湧いてくる。
誰かに聞きたい!
でもすでに友達は社会人。
自己分析を友達ともできず、これはまずいと思った時、Yさんは就職エージェントにたどり着いたそうです。
初めての面接合格
そこの就職エージェントは非常によく、無料なのに自分の相談に乗ってくれて、無料なのに自分の自己分析を手伝ってくれて、自己PRまで作ってくれた。
確かに、これならいける・・・!
自信を取り戻したそのタイミングで、エージェントから求人票が紹介される。
『ここが君にあった企業だと思う』
全く知らない企業だったので、すこし気が引けたけど、せっかくなので一旦面接を受けてみることに。
すると、確かに社風とマッチしているような気がしたとのこと。
大学の友達はみんな大手企業に行ったから、
自分が中小企業なんて行く気は全くなかった・・・
でもなんかここなら楽しく働けそうだ・・・・。
そう思いながら一次選考はほぼ雑談のような形で盛り上がり、なんとその場で合格。
初めての内定
その後も二次選考もすんなり合格。
そしてきたる最終選考。
最終選考前に、就職エージェントのYさんの担当の人が、あなたのことを面接官に推薦してくれたとのこと。
Yさんは自信満々で最終選考に臨む。
緊張するものの、就職エージェントで準備した想定質問がバッチリあたり、合格!!
初めての内定に感動。
欲が出て内定辞退
でもYさんはここで少し欲が出てしまったようです。
内定が取れることはわかった。だったらどうせなら有名な企業に入りたい・・・!
そんな気持ちが湧いてきて、せっかくもらった内定を辞退することに。
就職エージェントのカウンセラーはそんなYさんのわがままも『君の人生なんだから妥協したらダメだよ』と、応援してくれたそうです。
そしてYさんは再度、リクナビで自分が受けたい企業を探すことに。
罰当たりスランプ
せっかくいろんな人に協力してもらって、内定をもらったのに、辞退したことでバチが当たったのか、そこからスランプに。
一次選考になかなか合格できない・・・。
ここでYさんは「就職エージェントの存在は本当に大きかった・・・」と思ったとのこと。
その後大手有名企業を中心に10社ほど受けるものの、全く受からず。
だんだんこう思うように。
もしかして、既卒だから不合格になるんじゃ・・・・
既卒コンプレックス
そこから既卒であることにコンプレックスを感じるようになり、どんな面接でも「既卒ってだめですか・・・?」と聞くようにしたYさんは、余計に苦労するようになったとのこと。
当時は気づかなかったようですが、「既卒でもいいですか?」という発言をすること自体、コンプレックスと自信のない自分をさらけ出しているようなもの。結果として「なんで既卒になったの?」という話ばかりに質問が集中し、全く自分のアピールができなくなったそうです。
これはまずいと思ったYさんは、一切既卒であることには触れないようにしたとのこと。
そうすると面白いことに、多くの場合、面接官は卒業年度に気づきもしなかったそうです。
大手志向から中小ベンチャーに
それはとある面接でのこと。
将来の夢を聞かれて、
将来は起業したい。事業を作れる人材になりたい。
面接でそんなことを話していた折、とある面接官から『なんで大手に入りたいの?将来起業するなら中小企業で若いうちからスキルつけて行くっていう手もあるんじゃない?』
そう言われてハッとしたとのこと。
知らない間に世間体や、空白期間を取り戻そうという気持ちで、大手ブランドを欲しがっていたけど、本当に自分にあってるのは中小企業じゃないか・・・
確かに1社内定を取った会社も中小企業でした。
有名企業に入りたいと欲が出て、内定を辞退したことを後悔しながら、中小企業ばかりを受けることに。
情報収集をしていくと、中小企業でもすごく儲かっていて、これから有名になりそうだったり、上場寸前だったり、若くて熱い社長がいたり、面白い会社がたくさんあることがわかってきました。
ここに決めた!!
そしていろいろと会社を探しているうちに、見つかったとある人材業界の会社。
非常に面白い取り組みをやっていて、競争力も高く、今後の将来性もありそう。
よし、ここだ・・・・
と決めて、会社のことを調べ上げ、就職エージェントの担当の人に教えてもらったやり方で、徹底的に準備しました。
結果、最終選考まですんなりと合格。
こうしてYさんはいろんな紆余曲折を経て、入りたい企業に入ることができたのだという。
高学歴ニートのYさんが就活して気づいたこと
Yさんが就活で気づいたことをまとめて教えてくれました。既卒フリーターや既卒ニートの就活生からすると、めちゃくちゃ実践的で役立つことばかりです。
気づきのまとめ
- 既卒のまま新卒に紛れて就活をして、正直に履歴書を出しても結構気づかれない。
- 既卒であることはこちらが思っているより関係なさそう。
- 特に中小企業は。学歴は書類選考の合格率以外そこまで関係なかった印象
- 「なぜ既卒になったのか」「ニートだった期間についてどう思ってるのか。」という質問はめちゃくちゃよく聞かれた。
- 就職エージェントにお世話にならなければ合格はできなかった。無料なのに本当にいろいろサポートしてくれた。
- 企業のことは調べて、どんな人が好きそうかを想定して、何をアピールするか、作戦は立てた方がいい。
- 自己分析や自己PR、よく聞かれる質問についての準備はしなければ、当日意外と話せない。
- 大手にこだわっても仕方ない。
- 企業選びの軸はちゃんと考えた方がいい。
話を聞くだけで、Yさんは、非常に気持ちの良い楽観的な人で、行動力のある方だということがわかりました。
しかし、Yさんが言うように、就活は行動力とキャラクターでは合格できません。
面接官は、自社で活躍できる人材を採用しないといけないので、ちゃんと準備をして、ちゃんと自分たちの会社のことを調べて、好きになってくれる人を採用します。
彼の場合、ターニングポイントは就職エージェントを訪れたことだったと思います。
そこで成功体験を積み、準備することの大事さと、自分にあった企業を受けた時の感触を得ることができたからこそ、最終的に自分が入りたいと思える企業に入れたのではないでしょうか。
また、意味もなく大手にこだわっていたというのも、Yさんの就活がスムーズに進まなかった要因でしょう。なんとなくの憧れで大手を目指していては、志望動機を語ることができませんし、それは面接官にも伝わってしまうのです。
企業選びの軸はしっかりと明文化して、軸にぶれない就活を行うことが重要ですね。
そのためにも、就職を意識し始めたら、早めに就職エージェントを訪れるのがベストだと思いました。
これから就活をしようと考えている既卒のフリーターやニートの方のために、元フリーターで現正社員の僕もお世話になった就職エージェントについて紹介させてください。
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プロの就職アドバイザーとの面談を通じて、就活の準備(自己分析や履歴書作り)を進めたり、調べきれないほどたくさん企業がある中から「条件に合う企業」を探してくれたり、その企業に合格するために面接対策を行ってくれます。
フリーターは確かに就職が不利になりやすいですが、就職エージェントを味方につければ、全然就職率は変わってきます。
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上記3つの選定理由や詳細は以下の記事にまとめています。
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フリーターに強い就職サイト・就職エージェント5選【プロがおすすめ】
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