面接で「フリーターとして過ごしていた空白期間の間に何をしていたのか」と聞かれたときに、どう答えたらいいのだろう。
そのまま正直に答えると、マイナス評価になっちゃうのかな。
当記事では、このようなお悩みにお答えします。
この記事の筆者はこんな人
- 元・フリーターで空白期間は3年
- フリーターから正社員就職成功
- 本業と副業で年収1200万超え(成り上がり中 笑)
- 人材業界に10年。就活事情に精通
「フリーターとして過ごしていた空白期間の間に何をしていたのか」
この質問への答えは悩ましい!
「君は周りが頑張ってる中で、何をやってたんだ・・・」と思われて、不利になりそうな気がしませんか。
でも聞かれたからには、答えなければならないのです。
しかも、この質問はフリーターが正社員就職をするときはほぼ必ずと言ってもいいほど聞かれる質問です。
ただ、毎回聞かれるということはしっかりと面接官の意図をとらえ、対策ができれば、逆に面接時に毎回使える武器になるということです。
というわけで、今回は「フリーターの間何してた?」という質問に対して効果的に答えるためのポイントや答え方を例文交えてご紹介していきます。
空白期間にやっていたことを聞く面接官の意図とは
「フリーターの間どんなことを行っていたのか。」という質問に対して、うまく答えるためには、一体面接官はこの質問で何を知りたくて、何を見極めようとしているのか、質問の意図を知ることが重要です。
そしてこの質問の背景にある面接官の意図は、概ね以下の二つです。
- 会社に入ってから、頑張れるかどうかを確認したい。
- 会社に入ってから、生かせるスキルや経験を踏んでいるか確認したい。
では一つ一つ解説していきます。
面接官の意図1:会社に入ってから、頑張れるかどうかを確認したい。
フリーターに対して、面接官がまず抱く印象は、「本当に正社員として頑張れるのかどうか」という不安です。
あなたがフリーターになっている理由が何であれ、面接官からすると、「他の人が就活をやっているタイミングで、頑張らなかったのかも・・・」という先入観があります。
また、フリーターとして生活の自由度が高い立場から、正社員になるのは大変なんじゃないかという懸念もあります。
面接官としては、当然入社後に頑張れる人を採用したいわけですから、その不安が的中しているのか、あるいは払拭されるのか、その確認のために質問をするのです。
となると、答えの方向性も見えてきます。
フリーターの時にで頑張ったことを話すことで、「あなたが入社後に頑張れるかどうかの不安」を払拭をしていくことが大事になってくるでしょう。
面接官の意図2:会社に入ってから、生かせるスキルや経験があるか確認したい。
企業からすれば、教育にかかる時間とコストは、とても重要な採用基準となります。
そして当然、できるだけコスト少なく、早く戦力になって欲しいと考えています。
ですから、フリーターとして経験したことの中で、「社会人になってから役立ちそうなこと」や「選考を受けている企業にすぐにでも貢献できそうなこと」をアピールすることが重要となるわけです。
さて、面接官の意図を抑えたところで、次に答えるときに気をつけておきたいポイントもお伝えします!
「空白期間にやっていたこと」に答えるときに大事にしたい7つのポイント
「フリーターの間、何をしていたか」という質問に対して答える時に、大事にして欲しいポイントが7つあります。
ポイント
- フリーターとして過ごした時間に自信を持って
- 結論から答える
- 話すことは絞る
- 履歴書と職務経歴書との整合性がとれるように
- フリーターにしかできない経験を語ろう
- つらくても頑張った話を入れるとなおGOOD。
- 仕事のスキルにつながるような話をする。
ポイント1:フリーターとして過ごした時間に自信を持って
実はこれが最も重要です。
コンプレックスを感じる気持ちはとてもよくわかります。
でも、面接官からすれば、自分がフリーターであることにコンプレックスを感じて卑屈になっている人よりも、自信を持って一生懸命アピールする人の方が、前向きで素敵に見えます。
ですから、自分の経験には卑屈にならず、自信を持つようにしましょう。
ポイント2:結論から答える
どんな質問に対しても共通で言えることですが、「結論から答える」ことが重要です。
まわりくどい話は面接官から嫌がられます。そうすると、ほとんど話を聞いてもらえなくなります。
「フリーターの間は、●●を行っていました。」と結論からまず話して、そのあと詳細を語るようにしましょう。
ポイント3:話すことは絞る
面接ではいろいろとアピールしようと思って、たくさん話を詰め込みたくなりがちですが、フリーターの間行っていたことを全て話し出すときりがありません。
また話しすぎると、面接官も内容を覚えきれず、逆に印象は弱くなってしまいます。
ですから、事前にアピールしたい内容を多くても3つ程度に絞っておきましょう。
ポイント4:履歴書と職務経歴書との整合性がとれるように
選考を受ける際に、履歴書と職務経歴書の提出が求められることが多いと思います。
職務経歴書については、アルバイトとしての経歴などを書くことになります。
その履歴書や職務経歴書との整合性があまりに取れない話をすると、あなたに対するイメージが混乱してしまいますから、整合性はとれるような内容を語るようにしましょう。
ポイント5:フリーターにしかできない経験を語ろう
一般的に、フリーターは新卒就活生よりも、社会人経験者よりも、就活が不利になりやすいと言われています。
ですから、彼らと同じ土俵で勝負するのはもったいない。
せっかくだったら、フリーターならではの経験を語りましょう。
アルバイト3つ掛け持ちとか、住み込みバイトの期間工の経験とか、とにかく趣味を極めた話とか、とにかくフリーターでなければこれはなかなかできないはずだ・・・という経験を優先的に話すようにしましょう。
ただし、そんな経験がないという方は無理して出す必要はありませんよ。
できれば・・・の話です。
ポイント6:つらくても頑張った話を入れるとなおGOOD。
面接官の意図のパートでご説明した通り、「フリーターは正社員として頑張れるのかどうか」を不安視されがちです。
ですから、できるだけ「つらくても頑張った話」を盛り込むことで、面接官の不安を払拭できるようにしましょう。
ポイント7:仕事のスキルにつながるような話をする。
面接官の意図のパートでご説明した通り、新卒として採用しない限りは、できるだけ社会人教育やビジネススキルの教育にかかるコストや時間を抑えたいのが企業の正直なところ。
ですから、こちらからできることとしては、「社会人スキルや仕事に活かせるスキル」をフリーターとしての経験から得たというのが伝わるような話をすることです。
「空白期間にやっていたこと」を面接で聞かれた時の回答例文
例えば以下のようなイメージです。
私は、小説家になるために、グランプリや賞を取るために、この2年で4作品の小説を作っておりました。
出版社に自ら営業したり、アルバイトで貯めたお金で自費出版して、路面で手売りしておりました。
出版社や本屋さんは私のように無名だと見向きもしてくれませんで、なかなか辛い気持ちになったこともありましたが、とにかく自分の作品を世の中に出したいという気持ちで、諦めずに小説を書き続けておりました。
また、生活費を稼ぐために、飲食店の接客のアルバイトを続けており、今はアルバイトリーダーという立場です。私は人と話すことが好きなので、やりがいを感じながら仕事をしております。
一店員としては。お客様が何を求めているのが、仕草や話し方などから察し、こちらから痒い所に手が届く提案をすることを心がけています。
アルバイトリーダーとしては、誰よりも古株の私が、自分のスキルやノウハウを他のアルバイトメンバーに伝えるために、
ナレッジがデータとして蓄積されていくような仕組みを作ったり、頑張ったアルバイトが評価されるように評価制度の構築を店長と一緒に行いました。
例えば、理想でいうとこんな感じです。これは実在した元フリーターの方をモデルにしています。
小説を書きながら営業をするなんてことは、正社員としてはなかなかできないフリーター独自の経験ですし、つらくても頑張れる人間だというのも伝わります。
社会人教育も、接客のアルバイトやマネジメントの経験から、ある程度はショートカットできるはずだ・・・というのもアピールできます。
ただし、こんなにきれいにできない方の方が多いと思います。
そうそう、ただアルバイト続けているだけで、別にそんな色々と考えているわけでもないし・・・。
もちろん、それが普通ですし、多数派です。
まず、最初の小説家のくだりがなく、後半のアルバイトの経験談だけでも十分答えとして成立しますからご安心ください。
先ほど説明した7つのポイントの中で、一番重要なのは、自分の経験に自信もって話すことです。
人は相手の話し方や見た目で、相手のことをわかった気になってしまう生き物ですから、卑屈にならず、自信もって、フリーター経験を語るようにしましょう!
とはいえ、こういうことを含めて、面接対策を自分一人で行うのは、大変ですよね。
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