中小企業診断士

中小企業診断士二次試験の事例1の対策【実はセンス不要の科目です】

中小企業診断士二次試験の事例1が苦手。対策の方法が知りたい。

勉強の仕方がわからない。回答のコツが知りたい。

ジッキー
ジッキー

こんちゃすー!中小企業診断士オールAで合格したジッキー(@jikky_bongjing)です。

今回は上記のようなお悩みに答えます。

 

個人的には事例1はセンスが必要ない科目だと思っています。斬新なアイデアや解法を思いつく必要がほとんどありませんから。

大事なのは知識と解き方です。

つまり、事例1は勉強すれば点数が安定する科目です。

というわけで、これからまずは僕なりの解法を伝えた上で、その解法ができるようになるための勉強方法をお伝えします!

中小企業診断士二次試験の事例1の対策【解き方のコツ】

解き方のコツ

当然、完全な攻略法をこの記事内に収めることは不可能です。1000時間以上勉強が必要な試験ですから、そんな魔法はありません。

なので、これからお伝えすることは、押さえる優先順位の高いコツです。大事なことばかりお伝えしますが、これが全てだとは思わないで読んでいってくださいね。

答えるのは経営戦略と人事戦略

事例1で答えるのは主に「経営戦略」と「人事戦略」です。

事例ごとにまずは何を答えるのかっていうものを意識することが大事

回答の視点は経営者視点で

まず、中小企業診断士試験って事例1〜4で回答の視点が異なるってことは知っていますか?

回答を書く上で、どの視点で答えを書くかっていうことはとても大事です。現場目線か、経営者目線か、財務担当目線か・・・。

それでいうと、事例1の場合は、経営者の視点です。現場の細かい改善ではなく、大きな経営方針や組織の方針をアドバイスするイメージです。

だから、細かい実現可能性とかは一旦無視するイメージですね。

与件文を読む中で絶対に押さえておくべきこと

僕が与件文を読む際に、強烈に意識していた部分は以下の5つです。

与件文を読む中で抑えるべきもの
  1. 競争優位
  2. 経営戦略(勝ちパターン・生き残り戦略)
  3. 社長のビジョン
  4. 経営課題
  5. 人事がらみの話

一つ一つ説明しますね。

1:競争優位

中小企業診断士二次試験の基本です。

この会社の強みって何なのか、「競争優位」をしっかりと押さえておきましょう。

基本的に、SWOT分析をしながら与件文を読んでいくわけですけど、特に「強み」には優先順位をつけて読むといいですね。強みの中でも強弱がありますから。

優先順位はVRIO分析で考えるイメージです。以下のレベルが上がれば上がるほど、競争優位としての優先順位は上がります。

レベル1:V・・・価値があるか
レベル2:R・・・稀少性が高いか
レベル3:I・・・模倣困難か
レベル4:O・・・組織的な強みか

とはいえ、相手は大手企業ではなく、あくまでも中小企業ですから、ハードルは低めに考えてあげることも大事です。

例えば、地域の人との人間関係の強さなども十分に模倣困難な強みだと考えられます。

基本的に、事例1で回答するのは経営戦略か人事戦略だとお伝えしましたが、回答のベースは、

・持続的競争優位を生かした経営戦略
・強みがより生きるような人事戦略

を経営者に提案するつもりで書くといいですね。

2:経営戦略(勝ちパターン・生き残り戦略)

経営戦略を押さえることも超大事です。

経営戦略っていうのは、「どんな強みを生かして、どうやって生き残ろうとしているのか」「どうやって他社に勝とうとしているのか」「どうやって利益を上げようとしているか」ってことです。

与件文の中でも、一番大きな流れを掴むイメージです。

回答を作る上でこの経営戦略を押さえることが一番大事なんじゃないかって思います。

1枚の回答用紙はコンサルティングの提案書です。ですから、提案書として説得力のあるものにするためには一貫性が大事です。

例えば、問1で回答した強みと、問5で回答した今後の戦略に一貫性がなければ、ちぐはぐでデタラメな信用性の低い提案書になっちゃうってことですね。

その回答の一貫性を作る軸こそが経営戦略です。

回答は全て企業の戦略からブレないように書くこと。これがとにかく大事。

3:社長のビジョン

社長のビジョンも押さえておきましょう。

社長がこれからどんな会社にしようとしているのか。

これが当然提案のベースになります。

一見、社長に物申す系のコンサルタントはかっこいいと思えるかもしれませんが、試験上では、社長の意図と反することを提案することはよっぽどのことがない限りはありません。

基本的にはコンサルタントとして社長の気持ちや想いに寄り添います。

というわけで、「社長がこうしたいと考えている」っていう内容は、目立つ色でマークしておくといいですよ。

4:経営課題

次に経営課題です。

課題というのは、問題点とはニュアンスが違います。

課題は、「現状と社長のビジョンの隙間を埋めるために必要なこと」というイメージです。

今の経営戦略がわかっていて、社長のビジョンを押さえることができていれば、現状では何が足りていないのかってことが見えてきます。

文章に明言されてることもあれば、されていないこともあります。

もしそれっぽいものが与件文から見つかったらマーカーで線を引いておきましょう。なければ、与件文全体を見て、自分で言語化しておきましょう。

5:人事がらみの話

あとは人事がらみの話は聞かれることが多いので、細かく見ておきましょう。

主に、採用・教育・評価・報酬周りの話。

あとは組織のデザインに関する話モチベーションとかそのあたりの話もたまに出てきますね。

まぁ人事の人が考えそうな部分はよく聞かれるので、与件文で見つけたら目立つようにマークしておきましょう。

現状の人事がらみの状況を押さえた上で、経営戦略に沿って、社長のビジョンが達成されるように、より効果的で強みが生かされ、弱みをカバーできる新しい人事戦略を提案する。

こういう考え方が大事になります。

与件文で優先的におさえるところまとめ

与件文で優先的に抑えるのはここです。1〜4は全ての事例に共通しますが、事例1だとい特に重要ですね。

与件文を読む中で抑えるべきもの
  1. 競争優位
  2. 経営戦略(勝ちパターン・生き残り戦略)
  3. 社長のビジョン
  4. 経営課題
  5. 人事がらみの話

マーカーの使い方

僕が与件文を読むときにマーカーを使っていました。

僕の場合は、使う色は4色ですね。ご自身が見やすければ何でもいいです。

競争優位(S)・機会(O)→オレンジ

弱み(W)・脅威(T)→緑

社長のビジョン・課題・戦略→ピンク

人事がらみの話・その他問題に関わるところ→黄色

問題を解く時の流れ

押さえるべきポイントがわかったところで、僕なりの回答のやり方を紹介しますね。

以下のようなステップです。

事例1の解き方の流れ
  1. まず一段落を読んで企業概要をイメージ。
  2. 問題を読み、回答イメージと抑えるべきことを頭にインプット。
  3. SWOT・Vrio分析を意識しながらマーカーを使いながら読む。
  4. 経営戦略・経営課題・経営者のビジョンを気にしながら読む。
  5. 人事系の話・問題と絡みそうなとこもマーカー。
  6. 一度全体を読んでから、先に解けそうな問題から回答スタート。

こんな感じですね。

この問題を解くための細かい流れは、また別の記事で書きます。

中小企業診断士二次試験の事例1の対策【勉強の方法】

勉強方法

さて、冒頭でもお伝えしましたが、事例1にはセンスが必要ないと思っています。

何せ、聞かれるのが経営戦略と人事戦略ですよ。それにそもそも中小企業診断士の試験は、理論の試験です。

ウルトラCの奇想天外な経営戦略とか人事戦略なんて答えさせるわけがないんです。

「型」=知識をインプットすれば自ずと点数は伸びます。

経営戦略も人事戦略も「型」があります。

経営戦略なら、競争戦略、成長戦略、多角化戦略・・・・人事戦略の中でも「組織デザイン」の話なら機能別組織、事業部制組織、マトリックス組織など。「教育」ならOJT、Off-JT、自己啓発。

こんな感じで、事例1は自分でオリジナルの施策なんて考える必要はなく、文脈に合う理論から知識を引っ張ってくる感じです。

なので、勉強の仕方は1次試験の知識の勉強をしっかりとして、引き出しを増やしておくことに尽きるんですね。

体系的に知識がまとまったおすすめテキスト

速修2次テキスト(TBC受験研究会)

僕が二次試験攻略に使っていたテキスト「速修2次テキスト」は知識を体系的に覚えるのには非常に便利です。

本の最終章にある「抽象化ブロックシート」に必要な知識がブロックになってまとまっています。

僕のメモがひどいですが、一部出すとこんな感じ。

この一冊だけで十分。もちろんこのブロックシートに書いていない内容も試験に出ることもあるんですが、模擬試験などを通じて追加の知識は自分で書き足していくことで、自分オリジナルのブロックシートができていくイメージです。

僕のは書きすぎてもうぐちゃぐちゃになりました(笑)

事例1では特に知識のインプットが重要ですから、これを毎日のようにインプットしていたら十分試験で戦えるレベルになります。

インプットした知識をアウトプットする練習を忘れずに【超大事な試験対策です】

アウトプットのイメージ

最後に結構大事なこと話します。

ずっと説明してきたように、事例1では知識のインプットがものすごく大事です。

ただし、知識だけで点数が取れるわけではありません

例えば「A社が事業部制組織を採用するメリットは?」と聞かれた時、知識をインプットしていると、頭の中から引き出しを開けて、事業部制組織のメリットの情報をアウトプットしますよね。

ただ、テキストに書かれた通りに「①〜〜②〜〜③〜〜」と回答しても点数は伸びません。

なぜなら、それは「事業部制組織のメリット」であって「A社が事業部制組織を採用するメリット」ではないからですね。

大事なのは、インプットした知識の中から「与件文の文脈に合う知識」を出してくることです。

A社にとってのメリットって何?社長のビジョンに近づくこと?売り上げが伸びること?

その方向に合う事業部制組織のメリットって何だろう?テキストに書いている中からA社に合うものはどれだろう?

というふうに考えていくわけです。

例えばこんな感じです。

例)

今のA社は、社長のワンマン経営で、幹部の経営管理能力が育っていないから、支店を出したくても出せない。社長としてはもっと会社を拡大していきたいと考えている。

この文脈であれば、一番フォーカスを当てるべき事業部制組織のメリットは、「権限移譲によって経営管理能力が育成されること」じゃないかな・・・。

あれ、まだ解答欄余りそうだから、つぎにA社にとって優先順位の高いメリットは何だろう。

A社の製品はライフサイクルが短いという話もあったな・・・。だったら素早い意思決定が必要だろうから、第二のメリットとして、「意思決定のスピードが高まること」も書いておこう・・・。

イメージつきましたかね?

このアウトプットがうまくできるようになるためには、練習が必要なので、過去問や、模擬試験、予備校などの演習を通してマスターしていってください。

今回は以上です!

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